早いことに社会人デビューをして一ヶ月が過ぎた。仕事の内容や流れがなんとなく分かってきて、先輩方に怒られながらも作業をする日々を過ごしている。凹んだり落ち込んだりすることも多々あるが、仕事自体はとても楽しい。
以下、だらだらと長文。
働き始めてみて、一番ショックだったのは「自分の未熟さ」だ。まだ学生として勉学に励むべきだった、もっと勉強したかった、と何度も思っている。無理な話なのだが。
そもそもデザインソフトに本格的に触れたりHTMLとCSSについて勉強したりした期間が2年しかないのに、会社で十分にソフトを操れるわけがない。学校の制作では締め切りはあれどゆっくり時間をかけても問題なかったから、ショートカットキーで早く仕上げるという概念すらなかった。基本的にデザインをIllustrator(のしかも私の場合はアピアランスこねこね)でやっていたからPhotoshopでのデザインすることに慣れていない、どんなことができるのか知らない。
加えて会社で働くにあたって不可避であるビジネスマナーや常識。これもかなり甘かった。電話の応対やお茶くみなんてしたことが無い。報連相、知っていたけど実践はしていない。習慣になっていない。教えてくれる人も機会も場所も無かった。無いなら自分から調べるべきなのに何もしていなかった。
本当に私は無知で、浅はかで、未熟だ。ほぼ毎日その現実をまざまざと見せつけられ、痛感し、それでもなお直らない部分が多々ある。私が先輩だったらもうとっくに呆れているし怒っているレベルなのに、まだ先輩方が優しいのがたまらなく申し訳なくて、切なくて、悲しい。
未熟さに加えて、「質問が出来ない」ことについてもひどくガッカリしている。
高校の時もそうだったが、それまでの人生で「それなりに優秀で、大概教える立場だった」ので、他人に教えを乞うことに不慣れな面が私にはある。学生の時はそれが成績に反映されるだけで済んだが、社会人はそうもいかない。業務に、ひいては会社の損得勘定に響いてくる。それは理解しているつもりだが、どうにも習慣になっていないので確認を怠ったり質問を怠ったり酷い有様である。もうこれに関しては自分で自分に呆れていて、罰として首を絞めてやりたいぐらい罪悪感に苛んでいる。出来ることは意識して注意することぐらいで、決定的でないこともまた私の思考を負の方向へと導く原因である。
自分で書き連ねてきて落ち込んできた。最後に少しぐらい成長したことを書いておこう。
まあまず、デザインをするためのツールとしてのPhotoshopの扱いが分かってきたと思う。
曖昧だったレイヤーマスクなんかもぼんやりと分かってきて使えるようになってきた。切り抜きも以前に比べたら早く綺麗にできるようになったと思っている。パスの使い方も知った。ペンツールがまともに使えるようにもなった。ので、Illustratorでのトレースも上手くなったはず。表現方法も色々知った。カーニングを知った。ちょっと街中のロゴや文字を見る目が変わった…うん、だんだんテンション上がってきたぞ。まあ、マイナス面に比べたら微々たる成長なのだけれど。
早くマイナスからプラスへ転じたいところである。