久しぶりにブログを書く。気付いたら社会人一ヶ月目の記事を書いてからそれきりになっていた。
今はもう社会人二年目。正確に言えば一年と八ヶ月目。思い返すと驚くほど成長したような、何の進歩もしていないような、そんな気がする。
誕生日は丁度いい節目だ。一年前、一つ年下の自分に胸を張れるような行いをしてきたか。尊敬されるような成長を遂げたか。報われるようなことがあったか。年下の自分、という基準で反省しやすい。いつもは布団の中で考えるが、今日は書面に起こして反省してみようと思う。
去年の誕生日から一番大きく変わったのは、先輩の存在という環境だろう。
所謂グラフィカルなデザインが下手糞で、寧ろコーディングの手伝いをしていた方が向いていると思い始めた私は、社長にも「その方が適正があるかもしれないね」と、そういう仕事の方を多く振ってもらえるようになった。フロントの先輩は一つ一つ、丁寧かつ的確な指示をしてくれた。「何故こう組むのか分かりますか?」と、理解度を確かめながら教えてくれた。私はjavascriptがとても苦手だったので、代わりにそこだけ組んでもらうということも結構あった。大きなサイトは先輩が枠組みを組んで、細かいテキストの流し込みや調整は私が担当していた。先輩の綺麗で整頓されたコードを読み、理解し、適切に使う。これを繰り返し、分からないことは質問する。先輩が忙しそうなら自分で調べてやってみる(そして先輩が困ることもしばしばあった)。少しずつ色んなことが頭に入り、四月当初よりは手を煩わせることもなくなった(と思いたい)。
これからもこの調子で先輩の背中を追いかけて、いつか追いつかねば。
三月いっぱいで先輩が退職すると知らされたのは、そう思った矢先のことだった。
怒涛の引き継ぎを経て、四月から私は二年目にして先輩という大きな指針を失った。
幸い一年目で先輩と共に小さなWebページから大きなサイト、新規開発案件に定期的なシステム案件といった様々な形態のコーディングを経験させてもらったことと、「フロントが先輩一人しかいないのって、やっぱりマズイよな、自分も何かやらなくちゃ」とjQueryを齧り始めていたおかげで、覚束ない足取りながらもなんとかJSの絡む案件をこなせるようになった。
問題はその先だ。
小舟であっぷあっぷしているところを先輩の船に乗せてもらって助けられつつ、自分の舟で海を行けるようになったものの、私はまだ他人を乗せられるほど余裕がない。誰かを助けている間、私はどんどん沈んでいく。これは今後最も大きな課題だ。
次に大きいのは、誰かに舟の漕ぎ方を教えること。思い返してみると、先輩に理解度を確認されながら教えられたことも多いのだが、それ以上に先輩の書いたコードから学んだものが多い。ごく自然に身に付いているので、誰かに教えようとしても言語化に困る。訊かれても上手く説明できない。早期に解決したい課題である。
三つ目は、自分でゼロから作ることだろう。先輩が残したコードを流用することが少なくない。新しく作らなくてはいけない場面は今後必ず出てくる。そのためにも、誰の力も借りることなく成し遂げられるほどの知識と技術が必要だ。努力が足りない。
ぶっちゃけ他の人も相応に勉強してくれというか、努力が足りないのは他の人なんですけどというのが本音なのだが(HTMLとCSSぐらい綺麗に書いて欲しいし、表示崩れの原因も開発者ツールで検知して自力で直すぐらいは最低限身に付けて欲しい)、そうも言ってられないので自分が頑張るしかないのである。つらい。
で、これらを踏まえてどうだったのというと、まあそれなりには頑張った。頑張りを認めて呉れ給え去年の私。書いていないだけで去年の誕生日以降三人は新人の面倒を見ているし何だかんだで去年よりもjQueryが読み書きできるようになったしBootstrapも一応は勉強したし……やっぱりダメだ、明白な進歩が見当たらない。来年は明確に何か出来ることが増えるといいな。前述の課題もちょっとでいいから解決したい。