手のひら回転ツール
これは大変すばらしいツールである。キャンバス全体をくるくる好きな角度に回転することが可能になる。画像は劣化しないので、その辺りは心配ない。ペンタブを使って絵を描くときやクイックマスクで選択範囲をブラシで塗るときなんかは、自分の手の動かしやすい角度に画像を回転させることで効率よく綺麗に線を引くことができる。…線の補正機能さえあれば、Photoshopは絵を描くツールとしてかなり飛躍的に伸びるのではないだろうか。
ブラシの透明度と流量
一見すると同じような効果に見えるが、そうでもない。
私は流量というのは「ブラシに流し込む仮想のインクの量」だと捉えている。だから流量は下げれば下げるほど、選択したブラシにインクを付けない状態で描くこととなって、結果透明度が落ちたように見えるのだと思う。
この流量だが、特にブラシの形状がチョークっぽかったり、鉛筆っぽかったり、そういうアナログチックなブラシについては下げるとザラザラ感が増してそれっぽくなる。透明度と併用するとなかなか良い絵画調の厚塗りイラストも描けることが期待できる。
レイヤースタイルの使いどころ
主にイラストを描くときの使い方になってしまうが、線画のゴミ取りの際と、一部のレイヤーにのみレイヤー効果(たとえばオーバーレイ)を与えたい場合は効果的である。
まず線画のゴミ取りだが、取り込んだ線画を選択範囲 > 色域指定で線以外を選択し、Deleteで除外。下にゴミが分かりやすいように無地のレイヤーを入れて、線画レイヤーにレイヤースタイル > 光彩(外側)を適当な色を通常状態で適用すると、不要なゴミの周囲にも光彩がつくので探すのが楽になる。詳細な設定でハッキリした光彩になるよう値を設定するとなおよい。
次に一部のレイヤーのみに効果を与えたい場合。効果を与えたいレイヤーを参照したクリッピングマスクを作ってレイヤーモードを設定して塗りつぶす方法もあるが、カラーオーバーレイを使った方がスッキリするし、管理もしやすいと思う。変更も簡単だし、よほど局所的に効果を与える場合以外はレイヤースタイルで解決したほうが良さそうだ。