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保志光司のメモブログ

保志光司によるWeb関係の備忘録

某企業でデザインをやっての反省

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某企業でデザインをやっての反省

とある企業でデザイナーのアルバイトをしたことから1年も経過していることに気が付いた。
昨年春に就活を名目として辞めたが、企業自体に愛想がつきたこともある。
春から今度は立派なデザイン会社にデザイナーとして働くし、少しばかりバイトでの出来事を振り返って反省しようと思う。以下長文。

時間を逆算して行動する

プロジェクト始動が12月、リリースが4月目標の中で、作業は以下のように進行した。
 12~1月:第一ラフを作成→2月:第二ラフを作成→3月:細かいデザイン作成…
って、どう考えても目標リリースに間に合わない。3月上旬あたりからディレクターが行程表作っていたけれどまるで進捗がダメで予定通りに進んでいなかったように記憶している。ラフに時間をかけすぎたのが一番の原因だと思うし、何故か第一ラフを元に、第一ラフとはかけ離れた第二ラフを作れという指示が出たのも悪いと思う。なんとなくこの一件から時間を逆算して、いつどこまで終わらせるか自分の中で計画立てるようになった。
今後さすがにこのような変なスケジュールでプロジェクトに関わることはないと思うが、気を付けたい次第である。


クライアントの意見とデザイナーの意見

クライアントは大事だ。クライアントの要求に応えるのがデザイナーを始めとした様々な技術職の人間だと思う。出来うる限りクライアントの要求には耳を傾け、デザインに反映させなければならない。だが、100%要求に応える必要性があるかといえば、多分NOだ。
バイト先ではクライアント=ディレクター及び社長で、ほぼ言われた修正の通りにやっていた訳だが、最終的にそれは成功していないと思う。
もちろんデザイナーとしては不服なクライアント意見が成功することもある。だが断言しよう。あの案件については全くダメだ。ユーザーへの配慮も、サービスとサイトの雰囲気も、まるで考えられていない。そういったことを考えるのがデザイナーの仕事だと思うが、全くできていない。私が未熟だったこともあるが、有無を言わさず無理を通したクライアントのせいであることも忘れてはいけないと思う。


あの日作ったデザインを振り返ってみる

今思い返すと、あの案件のデザインはどう考えてもクソだ。自分でやっておいてなんなのだと言われそうだが、クソだ。後任のデザイナーには大変申し訳ないことをしたと思う。
まず包括する情報量に対するページ構成がまるでダメだ。一枚完結が美しいのは、内容がシンプルな、例えばポートフォリオサイトのような複雑な階層が不要で情報量もさほどない場合に限る。もし無理に完結させる場合は工夫が必要だろう。とにかく、あの構成ではダメだ。
前述したが、サービスとサイトの雰囲気の不一致も甚だしい。ベタ塗りでイラスト調だったように記憶しているが、果たしてそれで高級感はあるのだろうか。安心感はあるのだろうか。色彩設定も割とひどい気がする。
クライアントの求める「新しさ」が先行しすぎて、デザイナーもユーザーも置いてけぼりなモノを生み出してしまったことは間違いないと思う。コーダーにもかなり無理をさせてしまって、満足したのは上の人たちだけなのではないだろうか。
二度とこのようなデザインを作ってはいけないと深く反省をしている。


悪い面だらけのなかで良かったと思うこと

作業をすること自体はかなり早い人間だったので、結構暇があった。その出来た時間を情報収集に充てたことは大変有意義だったと思う。
あの時間情報収集をしていなかったらWebデザインの参考にするためのサイトは見つからなかったし、Ajaxとか知らなかったし、どの程度まで動くサイトが作れるのか見当もつかなかっただろう。Illustratorの深い使い方も、色々なデザインソフトのテクニックも身につかなかった。素晴らしい情報を提供しているブログサイトにも巡り合えなかっただろう。
そして手に入れた情報を実験的に作業で実践できたことも良かった。特にIllustratorのスキルは知ることに加えて実践することでかなり向上したのではないだろうか。
上司らが「新しさ」を求めたことで、コーダーのことを気にしながらデザインを考えられるようになったのも良いことの一つだと思う。ブラウザ互換についても考える癖がついたし、どこまでプログラミングが可能にしてくれるのかも察しがつくようになった。後々役に立つと思う。
また、最低な環境で仕事を経験したことはある意味プラス…だと思いたい。


なんとなく思いついたのはこのぐらいだろうか。
とかく1年バイト先から離れてみて、学校で卒業研究等に取り組むなどした自分が改めて見てみるとなかなかデザイナーとして青かったことがよく分かった。多分春から勤め始めて1年たったらまた違うのだろうな…
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プロフィール

HN:
保志 光司
性別:
女性
自己紹介:
社会人三年生の、ひよっこマークアップエンジニア。

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